間と食卓と調子~リフレクソロジー雑司が谷十音

日々のあいま、リフレクソロジーで聴く、心とからだの調子。リフレクソロジスト山﨑絢子のブログ。

2021 立冬 金盞香

盞は「さかずき」だそうです。キンセンカさく。

 

時間指定に気が付きませんでした〜!とかわいい配達員さんからセッション中に、精油の師匠100hanaのえのもとさんにお願いした精油が届きました。
クライアントお帰り後、早速ガサゴソと包を開き、開封
真っ先に見たかったのはこのジャーマンカモミールのカマズレン藍色!
美しい〜ちょっと灰がかって、水墨画のようです。
そして「クセあるよ。2ml入にしときな」(きびしさ誇張)と諌めてもらったこの香り。
草木染をしていた親戚の家の香りでもあり、アレだわ、除虫菊の蚊取り線香を生のまま(?)嗅いだときの。
なるほどー、切ない夏の記憶という感じですね。
あと今回、「柑橘系 」で高をくくっていたところを違いのわかるオンナになろうと、マンダリンとベルガモットを新たに。
括っててごめんなさい…眼の前に広がる世界が違うがな。
柑橘系5種類になりました。さあ使い分けていきましょうぞ。愛してやまない生薬単の「ミカンの仲間の類縁関係」オススメです。

 

 

モノ売りに関わるようになって、品出しだけの時期も含めると2年半ぐらいになる。
接客で関わるようになったのは8か月ほどですね。

 

 

ー頭にシューっとやって、スーッとするやつが欲しいの

 

買いたいモノがなんだかわからないうちに、
売り場に来る方も結構多いということを知った。

 

今まで使っていたものの名前はわかりますか?

どういう目的で使っていましたか?

 

 

いろいろ質問して、

「前、友人からもらったモノがあって使っていたんだけど、それと同じようなのが欲しくて」

という回答しか引き出せず、

今どういう効果が欲しいですか?育毛?保湿?ドライシャンプー?清涼?

とうかがうも、それすらもう答えられないでいらっしゃるのだった。

 

ー14日ほど前にワクチンを打ち終えて、昨日熱が出たんです。周りが検査キット買ったほうがいいと言うもんだから。今日は、熱は下がっています。

 

わたしの研修受ける薬店で買える検査キットには、

抗原検査(2種類)、抗体検査、PCR検査(診断あり、なし) の5種類あるのですけれど、

ご自身がどれを必要としているかわからない方も多い。

(出歩かないで寝ていることが選択肢にないというのはよくない)

ちなみに値段には3000円弱~35000円までの幅があります。

 

 

ーいつも寝起きに頭痛がある。「風邪薬」を飲むとすっきりする、と当人から言われたから買いに来た

 

という方もいたなあ…いやその症状にジヒドロコデイン(鎮咳)は必要ないのでは、と思うので、どんな成分なのかを説明したら「怖くなっちゃった」と仰っていた。怖いのは知らずに使うことかもしれない。わたしも何も知らなかったから。

 

前にも書いたけれど、「オレの症状をどうしたいか?そんなことオレに訊かないで!」という方もいたなあ…

 

救急でなければ、医療機関でも、「その症状、どうしたいですか?」ってまず訊く習慣をつけたらどうだろうとさえ思う。そうしないと自分の身体を他人任せな患者が増え続ける。症状があるからだれでも患者かというとそうでもないはず。

もちろん症状を改善したいという方もいるだろうし、

痛みは我慢できるのだがだるさをなんとかしたくて、という方もいるだろうし、

症状改善はしなくていいから原因だけ知りたいという人もいるかもしれない。

 

その場合、処方する成分には違いが出るはずなのだ。

 

登録販売者試験勉強で使った単語カードは、今でも読み返すと楽しいので食卓周りに置いてある。夫は迷惑だろうけれど。

でも、売り場に出てしまうと必要なのはこの成分知識を通り越して、「商品知識」なのだ。

この処方しているOTCは日本ではこれだけ、とか、
このOTC薬の思い入れはココ、とか。

 

そして、2,3種類の長短をこちらからお出しして、最後に選ぶのは消費者である。

 

OTC薬は対症でしかない。医療用と同容量のものもあれど、提供できる知識は対症でしかなく治療ではないから、消費者も一緒に学んでいただかないといけない。そして、クライアントの治癒力を登録販売者も信じなくてはいけない。