2021 啓蟄 菜虫化蝶 3/15、18
3月15日
The year’s at the spring,
And day’s at the morn
Morning’s at 11:00;
The hill-side’s dew-pearl’d;
The 雀’s on the wing;
The 羽虫’s on the thorn;
五行’s in Their heaven–
All’s right with the world!
我が世は並べて事もなし
ことほぐにはもってこいの季節です。
今週末の 高円寺あわいものや での出張施術、受付中です。なんと3月はこの日しか開室しないそうで、店主との逢瀬に飢えている方もお越しになりたいのでは。
https://ayakoxyamazaki.wixsite.com/reflexology-tone/kotohogu-shi
これからガラス屋さんが窓を直しに来てくださって、夜はセッション。
3月18日(木)
前半(がんと漢方ー体質とがんー国民病、がんとは?、ここが違う!がんになる人ならない人)を読むのにすごく時間がかかり、後半(がんにならない生き方ーがんに負けない生き方ーがんの治療からみた医療の近未来)は一気読み。
西洋医学による治療法から匙を投げられたり、疑問を感じたりした方へ的確に処方される漢方薬や生薬の鮮やかさ、その処方が惜しむことなく開示されていることでかえって感じる世界の奥深さ。ドラッグストアに並んでいるあの漢方薬が、がん治療や抗がん剤の副作用を抑えることにこんなにも力強く働くのか、という驚きとともに読みました。
「がん細胞」の特性にとことん迫った上で、薬ではなく人間の総合力によってそれと付き合うスタンスで、国民皆保険の問題点を漢方治療の現場から突き、具体的な解決の道を提案されるところまで。
「●●すればがんは治る!」系の、広告として目を引くタイトルにお金の匂いを感じて疑いの目をむけていたわたしは、この本に本当の「お医者さん」を見たように感じました。
自分の中に精油や生薬のごとくさまざまな興味があって、それが思いがけない刺激で結びつきどんぴしゃなブレンドや漢方薬ができるみたいにして、この興味の組み合わせならいけるかも、とさまざまな企画をしてきました。
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その個々の精油や生薬の効能を突き詰めるということをサボりがちだという自覚はあります。
そこをサボると、必ず自信のなさに襲われて前へ進めなくなる時が来るのも知っているのですが、一番つきつめないといけないこととはちょっとズレた分野の本を読んでいるほうが、意欲を取り戻せることもあって、きっと自分にとってドラッグストアでの販売実務とはそういうことなのかなと捉えている。
ところでこの本は、自分がリフレクソロジーの何に可能性を感じて取り組んできたのかを思い出すきっかけにもなりました。
圧も成分も、例えばどちらも「生薬」として扱ってみたり、どちらも「刺激」として扱ってみたりして、果てには手技と生薬が組み合わされてオーダーメイドの処方になるような道をわたしは探していると思います。
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ちょっと話が飛びますが、マイケルがよく「音楽はツール」と言っていて、(オーケストラでもそのように言葉を使うと、眉をひそめる方たちもいましたが、)、同じことを言っていると思う。音楽は生薬、とか、音楽は精油、とか、組み合わせによっては悪い介入を生むよということも。
むりやり結びつけますが明後日のイベント「 あわいものやで 十音のことほぐ し。」だって、45分の施術とカウンターでのお茶でおいくら、という成分分析で捉えてしまうと面白くないと思うのです。
「2021年春分に、その人に必要な刺激と場を、店主と施術者それぞれから」という、まるっとしたさしだし方により、ぴんと来た方はそれを自分への処方に引きつけられるはず。
旅みたいなもので、する前とした後ではいくらか細胞が入れ替わって違う自分になっている。刺激と場の使いようを。