間と食卓と調子~リフレクソロジー雑司が谷十音

日々のあいま、リフレクソロジーで聴く、心とからだの調子。リフレクソロジスト山﨑絢子のブログ。

土用の暗記作業と消化。

セッションの体調確認シートに、最近まで「現在のんでいる薬は?」という服薬歴に関する質問があったのですが、施術者が医薬品について知らなかったために生かせてませんでした。

 

最近、医薬品の種類と作用について勉強していて(登録販売者試験の「手引き」の第3章を叩き込んでいるということなのですが)、だんだん情報が生かせそうになってきたので、その欄を復活させてもよいかも。

 

暗記した情報は使うと自分の身になる。
暗記した情報が脊髄反射のようにクライアントの状態を伝えてくれる。
趾に6本の経絡やその走行や疾患を見ながら、その調子を聴く(時には、クライアントのお話を聴きながらだったり、自らもしゃべりながらだったりする)のは、
情報がわたしの細胞を刺激して生きたものになって出力されるという感覚があります。

 

情報は手段!

  

時間持ちだっていうこともあるんですけれど、試験勉強はあまり苦ではないほう。セラピューティック・リフレクソロジストになるための試験も東洋医学課程は満点だったそうな(えへん)のですが、それは勉強には脊髄反射のように取り出せる暗記の過程が必須だと割り切っているからかもしれません。そして暗記作業に入るとラリったように続けることができる。

 

いんしゅうしゅんじゅうせんごくしんかんなんぼくちょうずいとうそうげんみんしんちゅうかみんこくちゅうかじんみんきょうわこく

 

↑ これってなんだかわかりますか?最後の「中華人民共和国」でわかるかもしれませんが、中学生の時に歴史で覚え(させられ)た中国のざっくり歴史年表。
 
黄河から始まるユーラシア大陸上の大河の名前とか、旧石器から始まる日本のざっくり歴史年表もありました。明治からはもれなく元号に変わる。

 

今はネタのように時々唱えて笑っていますが、13歳とか14歳から、もう30年以上もすらすら出て来るこれが教えてくれるのは、
「暗記しないと始まらない」勉強というのもあるし、実践もあるということでした。

 

もともと要領が悪く原因も知りたいこだわりがある私は、暗記の試験勉強をどこか本当の勉強ではないように考えて軽んじていたと思います。大学に入ってからというもの20年ほどさぼられていたこの「暗記する」ということについて、再びスイッチが入ったのは30代も終わり、リフレクソロジストになるための解剖生理学と東洋医学基礎でした。

 

とにかく先に暗記していれば、あとから血を通わせることはできる。

 

 

厚生生労働省から出ている「試験問題作成に関する手引き」は、これを丸ごとそらんじることができたら試験は受かりそうなものなのですが、韓国の医女ドラマではないのでムリそうです。


ちなみに、漢詩を何編もそらんじられる人とか、落語が完璧に頭に入っている人とか、平家物語がすらすら出て来るとか、教養人としてカッコイイなあと憧れます。
楽家は歌を暗譜で歌えるのにその情報生かしていない気が…

 

気を取り直して。

 

「手引き」は今まで医療関係者でなく、大して薬を手にすることもなく人体を扱うセラピストになった私のようなものにはとても役に立ちます。

 
第3章「主な医薬品とその作用」で見た限られた有効成分の組み合わせで、ドラッグストアのあの薬棚はできているんだなーと知ることができました。

 

ただこの手引き、セクション内の情報がとっても気まぐれ散文型で書いてあるので、わたしが成分と作用を暗記するには再編集が必要です。
逆に言うと、ある程度まとまって見える箇所が、試験の正誤問題に出やすいということなのかもしれませんが…またそんな分析はその道の専門家にお任せして。

 

第3章だけで150ページ弱、私の場合は、2ページをA4の1枚に入るよう配置して、裏紙に出力して使っているので1㎝弱という感じでしょうか。
 

そして、大人になってからのここぞという時の暗記術は、案外基本の「単語カード」です!

 

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ばばーん。これ、漢方処方製剤は入っていない、第3章に出て来る成分名の量。だいたい400枚ぐらいでしょうか。
まだまだ、あっちこっちに引っ張りだこの人気成分が被ってたりもします。
緑のところは生薬成分。結構ありますね。
抗炎症、去痰、鎮静、芳香性健胃なんかには植物が多いです。
強心のところに出て来るケモノっぷりにはぎょっとします。道を歩いていたら剥製に遭遇したみたいな感じ。
 

こういう手作業をしてみて、立ち上ってくるイメージがあるのです。イメージがつかめるとあとが速い。

 

薬は対内臓ではなくて対症療法であること。成分自体の使われ方はすこぶるホリスティック。例えば痔の抗炎症成分は、眼にも抗炎症成分であるということ。

 

この成分を身体に入れて変化が起こると信じるのだから、普段食べるものの影響ももう少し信じてみてはということ。

 

アロマセラピーの基礎で出て来た薬効の成分名も出て来るので、植物と薬効も結びつきやすい、など。

 

目標があると頑張ることができるので、12月の試験を受けてみることにしています。
昨年は土用休みをいただいてアロマセラピーを学びましたが、
今年は冬至まで、受験生モードかな~。
投稿も滞って、十音どうしちゃったのと思って下さった方がいるかもしれませんが、
また始まるのは、恐らく冬至ぐらいからだと思います。
ちょっと焦っていたように思うのです。

 

このウィルスと付き合う世界において、
リフレクソロジストとしてステップアップしたいと思って、
自身の知識のなさ、人脈のなさ、人望のなさにも焦って気が狂いそうでした。

 

10月に入ってそういうのが不思議と流れていってしまいました。
今年はイベントを興す気はないし、人のイベントに行かなくてはという気も、
人から教えてもらわねばという気もなくなってしまいました。

 

焦ってばらばらに散ってしまった気を、
人の手や熱い湯や植物の助けを借りて拾い集め、またやっと一つになったという感じで、今はこうして知識を蓄えながら、来年には散らないわたしを作ろうとしている感じです。


もちろんセッションは毎日開室しています。
開室予定を上げるまでもないぐらい…

https://ayakoxyamazaki.wixsite.com/reflexology-tone/reservation


思い立ったら受けにいらしてください。お話しもしたいです。
 

静けさ、闇、暗さといった極まっていく陰をたっぷり味わって、楽しみたいと思います。聴くには本当にいい季節ですね!

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get cold feet で「怖気づいた、腰が引けた」の意。
足は強く温めることをおすすめします。お灸のように局部的なのもよい。
例えば冷えから水(腎・膀胱経)の調子が崩れて耳がメニエールの症状を呈したとして、病院でもらうのは血行を良くするビタミンEと乗り物酔いと同じ成分の薬ではないかと思います。
つまりは、流れやすく、気を楽に強くもてるようにするに尽きるということ。

 

特にしょんぼりと、気が弱ってしまいそうな時の足の冷えは予想外の熱感でばっさり切り捨てることをお勧めします。
わたしは写真のような湯たんぽを足に挟んで脾経、腎経をじゅっと熱するのが好きです。やけど注意。