tonenoteトオンノオト 筋膜解剖ライブストリーム 足底
メモです。
筋膜解剖の足底部の映像を見られるのは今日が最後だったので、
施術室に閉じこもって繰り返し見る。
自分の足も触る。
くるぶしという解剖学的な部分はなくて
(それはウエストと同じく)
脛骨の内側下部が内果、腓骨の下部が外果なのだけれど、
ご献体のジョンさんはあまり骨の太くない方に見受けられ、
加えて金属のインプラントを脛骨内側に沿っていれておられて、
「くるぶし」を途中で見失う。
そして、後脛骨筋と長腓骨筋の腱がつまりはくるぶしの前部と後部どちらを通っているのかわからなくなる。
最後に踵骨と距骨の位置関係に大混乱。
わたしはジャズダンスの振り付けをいっぺんに覚えることができない質だったんですが、右左上下が混乱するこの感じ似ている…
踵骨と距骨は、一度自分で描いてみないと解らないだろうと思う。
距骨は、筋の付着がなく、複雑な靭帯に囲まれている。
距骨の位置を調整すると立ちが変わりそうというのは実感としてあったけれど、
あそこのつなぎがあんなに自由なのには驚愕した。
ものすごく精緻に、凹面と凸面と、長さが組み合わさって、
へんな方向へは曲がらないようにロックされ、
衝撃を吸収し、
蝶番構造と球構造を交互に配置することで「ひねり」ができるという関節の構造を、滑液滴る断面から見るという体験をしました。
そして、皮膚の下の脂肪の層が、足底腱膜とそのキワにある神経を守ったり、
足趾を動かすための筋肉の筋腹はほとんどふくらはぎ側にあったりと、
小さな足よあなたはカッコイイんだか、カッコ悪いんだか、
その身体内の使命には本当に興味が尽きません。
ふくらはぎの羽状筋にも感動する。
羽だったんじゃないかとか思ってしまう。
腓腹筋とヒラメ筋と足底筋がアキレス腱にまとまりそのアキレス腱がまた広がるようにして踵骨を覆う骨膜になじんでいき、
足底腱膜が趾の屈曲筋を筋膜のようにカバーしながら、また踵骨についている、
反射学の人たちは当然のように言うかかとと腰まわりの関係についても、
「要」としての踵骨と身体の要としての腰と考えるととたんに世界が広がります。
セラピューティック・リフレクソロジーがメリディアンバージョンで行うときの、
「趾とかかとさえ網羅すれば」という理由を解剖学からも実感しました。
足底腱膜沿いの神経に作用して気持ちよくなっているところで終わってはいけないのではないか。つまり、「胃の調子はいかがですか~」で終わってはもったいない。
十音の手技が、たくさんのファシアと脂肪へ何をしているのか、
そしてそれらが守り、しっかりつなぐ皮神経と血管と腱に何をしているのか、
そして反射学と、経絡との関係を、
これから時間をかけて、施術をしながら、十音の中で言葉にしていきたいと思います。
大腿部と股関節、そして肩関節の映像の期限も明日、明後日までに迫っていて、
薬店仕えもあるので難しいけれど、
下腿部は一言一言を書き留めることができたのでほとんど満足しています。
本当にありがとうございました。