間と食卓と調子~リフレクソロジー雑司が谷十音

日々のあいま、リフレクソロジーで聴く、心とからだの調子。リフレクソロジスト山﨑絢子のブログ。

無題。

 
製品の説明に、「リラックスアロマの香り」とか書いてあるとがっかりしてしまいます。
消費者も舐められたもんだなと思って。
アロマの香りだなんて書いて、社内校正入らないのだろうか。
 
でも、先日、
「これが消臭剤ね、あら、これがきれいね」
とつぶやきながら真っ赤な液体を手に取っている高齢の女性がいて、
消臭剤が赤いことや、緑なことや、青いことに、価値を見出す人たちも多いのだろうと気付く。
特に高齢者はそれが豊かさの象徴にように思うのかもしれません。
そしてそういう人たちに教育されてきた私の母世代だって、無色より赤に価値があるとみなし、
その子どもである私たち世代もみんなそうなのだろう。
わたしが「アロマの香り」に可笑しい、と思うのは、祖母が薬学を勉強したような魔女家系だからだ。世界を疑ってかかっているからです。
 
しかし、そんな風にスカスカなキャッチに騙されてどんどん買うから、
そして、消臭なんてにおいの元をなんとかするしかないでしょうに、
他のにおいをのせれば無効になるようなイメージにとらわれているから、
消臭剤が柔軟剤と組んで香りを加えるようなことがどんどん歓迎されていく。
 
わたしは他人よりも、店で消耗品を買うということが少ない生活をしてきました。
生協の宅配を利用しているからで、たまに大型スーパーなんかに行くと、物の種類に圧倒されたりする。
 
しかしお店を見ていると、日本は今、低価格である以外は、ほとんど選び取る余裕のない貧困なのだと思う。
 
トウモロコシの大量買取をうけて、きっと今に、店頭にシクロデキストリンを使った大量の消臭剤が並ぶとわたしは予想しているのですが、みなさんはどうですか。
 
まさか「ひげ茶」ブームが来たりして…ここで脾経の養生を!っと。