薬店修了、十音は巡る
うるうきさらぎ朔日は、
登録販売者見習い期間を修了して、薬店最終出勤の日でした。
ガチ肉体労働✕精神労働業界でしたので、
特にこの2年間は体調不良で不機嫌になるということを自分に許さず、生活の全てをそれ中心に回しました。
夜は9時に寝てしまうこともしょっちゅう。…中途半端はつまんないですし。
品出し業者であった時代含めると4年弱、無遅刻無欠勤、対人がんばりましたー!
薬について学ぶことは人間を学ぶことでもあって、解剖学はじめ、五行視点は更に広く深くなってくれたと感じます。
すぐそこにいたウィルスのケハイを聴きながら究極の付かず離れず(!)の間を保ち、
1日50-100人超えの間の関節を調え、
財布と金とスマフォについて思考し、←コレは本当に面白い。ご興味ある方はセッションにて。
鍛えられたなあ、随分と旅をしてしまいました。
祝杯あげてガクっと倒れるかと思いきや、
最近は薬店後の十音セッション、というのが身についてしまっていたし、
スタッフをしている音楽団体 ベアータムジカトキエンシス の公演もあるし、
あれ…けっこう動き続けている。
ガクっといくというのはもう流行りじゃありません、こまめにリリースできる身体にして、楽になっていきましょ。
他者の眼差しと手は必ず必要なので、私も3月末には自分のセラピーを予約して楽しみに整理しています。
深く、進化して、広く開いています。
十音の4月のセッションを是非受けてみてください。夏が変わると思います。
ところで、ベアータ・ムジカ・トキエンシス(トキエンシスは『東京の』。わたしは東京美楽集団と呼んでますが…)が毎年この時期に上演するキリスト受難劇は、なかなか日本で取り上げる人がいない、マニアなものばかり。
お客様もマニアかなと思うのですが、「聴いたことない!聴いてみたい!聴いてみよう!」という好奇心で目をきらきらさせていらっしゃるという印象で、
いつもすごいなと思うのです。
今日もさまざまな年代のみなさまが。学生さんも何人か。
わたしのお勧めの聴き方は、受難劇の「法廷シーン」に作曲家の個性を聴くというもので。
キリスト、ローマ総督ピラト、祭司長たち、群衆、そして何をしでかしたか分からないけれど名前だけは有名になってしまったバラバ(セリフなし)という登場人物がいて、バラバ以外に作曲家が与える音の重なりを味わってみてください。
2年半前の9月はスカンデッロの受難曲を、やっぱりベアータの演奏で聴けて、
その時から法廷シーンファンだったようですが、
スタッフ的には受難劇で一番共感するのはピラト。四面楚歌な葛藤っぷりに福音史家に次ぐ労いを。愚かな大衆とある意味扱いにくいキリストの間で公正であろうと踏ん張ったけれど諦める無力感が男声アンサンブルで呟かれるスカンデッロの妙に明るい音調のヨハネ受難曲。ピラトもキリストも声の重なりで。 pic.twitter.com/TFPYw0gb2S
— 十音の調子 (@tonereflexology) September 26, 2020
これと同じく今回のデマンティウスの受難曲も、一人のセリフを複数のアンサンブルで演じ、法廷シーンのキリストなどちょっとA.I.を思わせます。ソプラノが、付け加えられた倍音のようで、暖簾に腕押し的な超越感が。
いっぺんに書いてしまって長くなりました。2回めの公演が3/29にありますので、
ご興味のある方はぜひ。
クラシック音楽の良さは、同じ素材を扱うので作曲家、演奏家による違いを味わいやすいところです。
同じ手順のセラピューティック・リフレクソロジストなんかには、非常に参考になります。手技療法者や、手技療法のお客様はクラシックを味わうの上手なんではと思います。