睦月十七日 茨木のり子「対話」
#4 対話 茨木のり子 - 十音の調子 tonenote | stand.fm
間と息の、芸を磨きたかったんだと思います。
それそういう意味では歌もセラピューティック・リフレクソロジーも同じこと。
十音は非常に現場にこだわっています。
施術の間合い、この手技独特の垂直の刺激1つ1つの間に多くのことを、クライアントとシェアしていると思います。
詩の、単語と単語の間のようでもあり、行間でもあり、句読点に与える意味であったりもすると、今日セッションで思いました。そこをマニアックに味わうと時が豊かになっていく。
詩集のタイトルでもある「対話」は身体に入って来る前にのり子さんの苛立ちのようなものを感じる詩でした。
戦争に青春を奪われた怒りのエネルギーなのかもしれない。
今は彼女はネープルと書く、ネーブルオレンジを毎朝食べる季節。春の兆しを感じ取って吹き出す気を薬学部出身ののり子さんはどのようにあつかったのかな、と読む。
次に取り上げる「ひそかに」はとても難しい。独り語りっぽいのり子さんの詩の中では煙に巻くような作品ですけれど、投げられる言葉がことごとくイメージできず、よって身体に入ってこなくて、よってつかえるから、きつかった。
食べた檸檬の種からここまで大きく育った木。