解しと呼び名/筋膜解剖ライブストリーム「歩行の解剖学とダイナミクス」のこと
ダウランド アンド カンパニイ さんがあげてくださった、柴崎久美子さんの奏でる音楽を聴きながらなんとか書き出せそうです。
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ご自身が調子を崩す時の罠のようなものって自覚されているでしょうか。いつも引っかかる切欠のこと。
十音の場合は、圧倒的に「滞り」です。
それは瘀血体質もそうなのですが(本当に献血に行くと、血がなかなか出て来てくれないのです!流れが遅い、と看護師さんに言われます)、情報や、思考や、表現も、滞りに弱い。
ブログに作品としてまとめて、タペストリーを織ろうとするかのようにがんばると、溜めているうちに何が書きたかったんだかわからなくなり、発信ができなくなり、どんどん濁ってしまう。
なので、この3月から、発信はツイッターをより利用するようになりました。
これがすごくいい。
十音の手技に合っているのです。
十音の施術のベース「セラピューティック・リフレクソロジー」は、ストロークが小さく、オイルをもちいず、母指で球をくりぬいては隣につなげていくような手技。
片足につき1000回以上の刺激をその方法で入れていく。ところどころ示指の第2関節をつかったりもしますが。
その1000回はクライエントの身体への問いだと感じている。身体からの応えを聴きながらセッションが進みます。
セッションが進むにつれて、応えが連なり、その方の五行の物語のタペストリーが織られていく。必要な方にはそれを語ったりもします。
タペストリーが織られるまでに、多くの情報を、アタマの中で織っていくわけですが、実際にはそれは情報を記憶していくということ。集中力がいります。
日常それをずーっとはできないので、私には、ぽっと浮かんだアイディアを書き留める場所が必要でした。ツイッターは滞りを流すのに最適でした。フォロワーとかビュウ数とか気にせずに、自分のタイムラインだけを見て「こんなこと思ってたか」と振り返り、今こうしてブログに織ることもできます。
ともかく、2/28からキネティコスが主催されている、「アナトミートレイン(R)筋膜解剖」のライブストリームを視聴していました。
3日間ライブでも見たかったので、薬店のパートは休む!
今回のテーマは「歩行の解剖学とダイナミクス」
アメリカのラボに旅して実際に系統解剖に参加する講座が、パンデミックの影響を受けて2020年からウェビナーとして開催されています。
アメリカラボ旅の見聞者小松ゆり子さんをゲストにお招きして「ほぐしをほぐす」を始めた身です。この解剖学には本当に興味がありました。
わたしはリフレクソロジーを学び始めたころから、足の裏の皮膚のむこうが見たい、と熱望していまいた。
十音はリフレクソロジーから手技療法に入りましたが、自分はあまり足裏と臓器の反射に興味がないのではと、開室当初より自覚はありました。
オイルを塗った足部の土踏まずのアーチをぐいーっと伸して頂くのは本当に気持ちがよいものですが、だからといってそこで触れるコリっとした感触を、「老廃物」や「ディポジット」と呼ぶことに抵抗がありました。
その思いは年々強くなってしまい、わたしは「実際には」何に触れているのかということを追求しないではおれなくなっています。
それでも先立つものの関係で、最初の1年はぐずぐずし、21年エイヤッと飛込み給付金(そんなのもあった)も利用して今まで「関節」(21年9月)「呼吸」(21年12月)「骨盤」(22年4月)、そして今回の「歩行」と受けてきました。今となってはぐずぐずしていた間の中枢神経など、どうして受けなかったのか悔いる。今に!
そして、「関節」の時に初めて見て感動して思わずうわーっと声をあげてしまった足部の解剖にも、今回は再会できました。
reflexologytone.hatenablog.com
最初のご献体はジョンさん、今回はグロリアさんでした。このころから二胡の写真あげている。
reflexologytone.hatenablog.com
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足のダイナミクスは、細かな筋肉の呼び名がとても重要。
長/短指伸筋
— 十音の調子 (@tonereflexology) March 4, 2023
長/短母趾伸筋
長/短腓骨筋
第3腓骨筋ある人とない人と
前/後脛骨筋
足底筋(細いのに断トツ存在感)
長母趾屈筋
長趾屈筋
ヒラメ/腓腹筋
足部の骨28個の周りにこれらの筋肉を花弁状に広げて最後に宝物のように距骨をコロンと前後を間違えちゃいけない丸いほうが舟状骨の凹面にフィット pic.twitter.com/ffX3aUSuHg
まだまだ続きます。
踵はオフセット、 骨の窪みに腱がとおるのはガジュマルの根っこが岩をホールドしているのに似ている。 その他にこの講座の最後にはプレゼンされなかったけれど、丁寧に解剖された足底の、 母/小趾外転筋 母趾内転筋 長/短母趾屈筋 長/短趾屈筋 短小趾屈筋 足底腱膜 足底方形筋 虫様筋(何がなんだか)
背側骨間筋(見えない) 底足骨間筋(見えん) と忘れちゃいけない膝窩筋 以上、施術で加圧をしているはずの、下腿の筋肉です。 精密機器のようです。というより、先達はよく剖き解したものよと思います。
そこから、養老先生も書いておられる、人間は知りたかったから解して、パーツを名付けた、ということにひとしきり思いを馳せたりと、ツイートは延々と続いていきます。
そして、わたしは二胡を習っているのですが、そこで考えた「階名」の「名」というところとこの解剖がリンクしてしまい、また延々とツイートしてしまう、といった具合でした。
いつかも書きましたが、部分と全体は必ず共存しているので、「名」や各々の機能や性質と、それが組みあがった全身や作品というのは、行ったり来たりしながら螺旋で進んでいくものなのではないかと思います。
部分を組み合わせてこのブログを書いていますが…作品としてオチつけることがなかなかできません。
ほぐしをほぐすの第1回は「放談」をよしとしていたのですが、それでも「すべてはつながっている」というオチが付いてしまっていてちょっと笑える…
間について語るブログですが、結局は毎回「すべてはつながっている」と書いている気がします。
十音のツイッターは @tonereflexology 十音の調子
ちょっとイカれている、と思われるかもしれませんが、粗削りなところを出しています。旋律になる前の音として。