tonenoteトオンノオト 浮遊
緊急事態を宣言されても、解除されても、どっちにしても傷ついちゃうもんだなあ。
みなさんはどうでしょうか。
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火曜日の薬店が夜勤になったんです。
なのでこんな時間に書けています。
今年のノーベル医学生理学賞が「触覚」の探求解明に授与されたというニュースと、サリクス通信にあったこの「テンセグリティ」が本日の十音の苦しいくらいの覚醒剤です。
サリクス通信について↓
「浮いている」という言葉、肩甲骨とか距骨とかにも使いやすく、「浮いている」モノを触れずに動かそうとした体験や記憶がないと適正に使えないだろう言葉ですけれど、深い言葉です。
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思えば学生時代、発声はほとんど解剖学的には説明されず、先生の身体が教祖のような時代でした。お前の精神が不健全だから声も不健全なんだ!と平気で言い放つような教授もいました。
そういう、発声に関するOSや言語が自身の担当教授と違うというのはキャリア的に悲劇だなあと思います。そこから抜け出す術が思いつきませんでした。
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近ごろやっと、物理的にモノを扱うというか、こういう視点を知ることができている。オーケストラ経由リフレクソロジー路線にてって、遠回り過ぎますが、嬉しいことです。
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手技でもって身体を扱う十音にとっては今は少々門外なのかなと思いつつも、
先日「こころを学ぶ」セミナーで自分のレベルで信用できるものがあったので受けてみました。
その中で講師が引用された言葉ですが、
「知識や教養とは、((運命として与えられた)生まれや育ちから自分を解放するもの」
https://diamond.jp/articles/-/253976
講師は「知識や教養」のところを、「言葉」と強く意識されていたと思う。
言葉には背景があるので共通記号として共有しようとするのにはなかなか注意が必要ですが、
自分がステージの範囲を超えていくのに必要なものだとわたしも思います。
そういえば、冒頭のメルマガは、十音が1年に1,2回受付のお手伝いをする音楽家の皆さんのものですが、歌を歌っていない方でも、人の身体や言葉に関わる仕事をされている方にはきっとたくさんのヒントが詰まっているのではと思います。
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やっぱりリベラルアーツなんですね。
今日も自由七科な生を。