間と食卓と調子~リフレクソロジー雑司が谷十音

日々のあいま、リフレクソロジーで聴く、心とからだの調子。リフレクソロジスト山﨑絢子のブログ。

online.(2)

オンラインコミュニケーション時代、

感謝の心をこまめに伝え、上手にケンカできる人になる。

 

今日の一番響いたフレーズ!

特に後半。とても大事で、自分が下手なことだから。

それは、ケンカするなという意味ではなく、

多いにケンカを、うまくしないと関係が築けないということ。

 

 

reflexologytone.hatenablog.com

 

閉室しながら昼は(植木鉢と植物をぼんやり眺めたあとは)

勉強や企画にあてている。

 

脾経弱女なので、昼食後必ず眠くなってしまうのだが、今日は昼寝しなかった。

大学の社会人講座「徽音塾」のOG会が主催された、オンライン勉強会に参加する。


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テーマは

「オンラインによるコミュニケーションの変化とアフターコロナについて考える (仮)」

 

えらく間口の広いテーマだった。

全員の自己紹介を覚えてはいないけれど、

恐らく自営業者は18人中わたし1人だったのではないかと思う。

 

以前にも実はこのことで徽音塾にとってわたしはアウトサイダーであるという認識はあったけれど、「女性リーダー」になっていく人たちの、(鬼のように仕事ができ冷静で、しかしきっと飲んだら最高に面白そうな)プレゼンスに触れるのは貴重な機会で圧倒される。
しかも、オンラインだとその在り方って際立ちますね。

 

ZOOMミーティングなんだけれど、途中、グループに分かれての少人数ディスカッションもあり、興味深い会だった。

 

講師の井上奈美子さんによる基調の講義は主に、仕事上のコミュニケーションの変化による、評価や価値の変化について。

 

これから人事評価制度が変わっていくだろうこと。

年功序列が終わり、業務が細分化されるだろうこと。

オンラインにおいて魅力的な働き方をしているように見せることが大事になる。

上司とのコミュニケーションは課題となっていく。

上司の能力も問われる。

リーダーは発言力と文才を上げ、鼓舞やマネジメントに効果的な言葉を普段から貯めるべし。(とな!)

新しい関係に飛び込んでいくことが苦手な日本人だが(例えば、エレベーターの中で見知らぬ人に会ったら黙っている)、自己開示を積極的に行わなければならなくなる。

 

それに対して参加者の言葉は、
成果主義になるのはよいことだ、オンラインだと無駄な話がなくてよい、いかにオンラインに雑談を「うまく」いれるかが鍵。というすこぶる前向きなものでした。

 

確かに、満員列車で長時間通勤をするだけで仕事しているような気分になった時代は終わらなければならないのだ。

 

 

楽家(特にアンプを通さない音楽をする人たち)と、
わたしのような手技療法者は、
今回集えなくなって一瞬フリーズしたのではないかと思う。
インターネットにいろいろ載せるのが得意なタイプのひとたちが、いち早く代替案を立ち上げ活動を始めた。
今やちょっと分断や孤立化も起こっているのでは、と思う。
まさに、アナログであることへの強い思い入れと、とにかく活動がしたいという思いのはざまで自分が引き裂かれそうな方もいそう。

 

しかし…また集えるようになった時、また元通りにコンサートやセッションが行えるとは大部分が思っていない。

なにせ、アメリカの世論調査で75パーセントのひとが、このまま在宅勤務を続けたいと言ったという。

コンサートや手技療法に足を運ばなければという人も、減るはず。

オンラインの世界で、新しい価値を手に入れた人たちはより多くのエンターテイメントの選択肢をもつ。

 

アーティストは自分が愛する「足を運ぶ」ことの意義や、そこに肉体があることの喜び、手作業の良さを、今、別の手段で人人にリマインドしておかないと浦島太郎状態になってしまう。

 

企業に勤める世界から見れば、わたしたちは「集って仕事するのが好きな」部族であり、外出自粛がとけた後、また満員電車に好んで戻っていき長時間の会議をだらだらと続け、今、オンラインや在宅で得た知見を忘れてしまうに違いない!かもしれない。

 

 

さて、オンライン会議は無駄話がない、というビジネスパーソンの言葉を紹介しましたが、そこにはマネジメントとアーティストの性質の違いもありそうです。

  

実はアートにとってはその無駄話がムダでなく、余白や間合いや気配が仕事としてとても大事だったりするはず。

 

十音だって、ただ刺激すればいいのなら、デジタルに1,2,3ホイ、と指を運べばいいのだけれど、1と2と3とホイの間の質が…などと思い入れる、それがしごとのほとんどすべてだったりもする。

 

最近わたしが(オンラインで)友人に訴えているのは、
文化祭はそれぞれの教室での催し物も大事だけれど、廊下の賑わいが一番わくわくするだとか、フリーマーケットはブースから次のブースに目移りしながら売り子の声MIXを聴いている時間がいいとかいうこと。


みなさんはどうかしら。

 

オンラインにその余白の賑わいをどうやったらもたらせるのか~というのが、
十音のチャレンジです。

 

実は「オンラインの」現時点で十音も納得できる間合いと湿潤さが出そうな企画が進行中。あとは実装です。

 

これに当たってはご乱心ほどに暴れたけれど、かなりそぎ落としてシンプルな形になった、削いだおかげで、小さな賑わいが創出できるのではないかと思う。一人じゃできないことなので、企画説明には何度も失敗し、今進行しているのがやっと面白そう、と言っていただけるようになった。

 

近日ホームページに出せそうなので、よろしく応援お願いします。