tonenoteトオンノオト ひとのこと
1月だというのに銀杏が散り切っていないんですね。それでなんだか変な気がしてしまう。
2023年のにほんのいろ日めくりカレンダーを秋早々から手に入れていたというのに、元旦、2日とめくることさえ思いつかなかった。
1/1 縹色 はなだいろ
1/2 洗朱 あらいしゅ
1/3 白梅色 しらうめいろ
縹色は、十音のはがきにもカラーコードを調べて使った色の1つだ。この色で2023年が始まるのはとても嬉しい。
朝、薬店へ向かう道すがらビッグイシューを小銭がなかったので2冊買って、1冊は一緒に働くスタッフへ。薬店勤めも最後のシーズンが始まり、1日1日しみじみとしている。
2016年に十音を開室してから、パラレルワークをしていなかった時はなく、時にはトリプルだったり、ほとんどフリーランサーのように自由七職である。2020年に母校でも話したが、仕事はすべてつながっていて、自分の層を厚くしてくれた。
「自分をアップデートし続けていて、素晴らしい」とメッセージを下さった方がいて、自分がバージョンアップしていることに気が付く。
特に薬店に関わった5年弱の変化は振り返ると感慨深い。なんとこの私が朝5時起きをできるようになり、アロマセラピーの注ぎに医薬品の知識を得て、準国家資格を取り、生活日用雑貨と小売りの世界について知り、解剖を学び、神経システムについて学び始め、神経系エクササイズを始め、体全体で死事をして全身に筋力を付けた。そしてフロアで、恐らくのべ2万人越えのレジ業務において濾しとった「ひとのこと」は貴重。学んだことすべてが瞬時に実践に注ぐ。その経験が、特に高齢となった家族との向き合い方にも変化をくれた。とにかくひとのことは振れ幅が大きいので、対応しているうちに余裕が生まれたのだろう。
今は、文字通り身に付いた筋力と生活力と知識を、4月以降どう生かしていけるか考えている。
まずは、十音フルタイムの施術生活を復活。ただただ自分が受けたい施術を形にしてきた十音のプログラムは、「ひとのこと」を軽く楽しく安らかにする作品であり商品でもあるので、もう少し多くのひとにお届けしてみたいと思っている。