間と食卓と調子~リフレクソロジー雑司が谷十音

日々のあいま、リフレクソロジーで聴く、心とからだの調子。リフレクソロジスト山﨑絢子のブログ。

序破急

施術のなかで、最後の植物精油の時間が好きです。

 

60分をオイルなしのローティング・サム、

30分をオイルでひざ下まで。

これが十音の90分。

 

ローティング・サムのイメージは「足踏みするしゃくとりむし」。

その、しゃくとりむしが隣のポイントに移行していく何百回の、

ほんの1秒のはじめとおわりの瞬間を、

まるでギター奏者が弦をはじくみたいだと思ってまるで音楽を味わうように耽溺しています。笑

 

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かかと周り(骨盤内の反射区になります)でしゃくとりむしが一回丸まって、関節を使ったりもします。

ちょっと雰囲気の変わる瞬間です。

 

 

そして、最後のオイル時間に夢中です。

スキーを愛する人はこういう感じかな、板の下の雪の感触に内臓が動く感じ。

手のひらでたどっていくと、

滑っていくところと、引き留められるところがあって、

筋の束のエッジをすとん、と落ちるに任せるのとかが毎回楽しい。

 

足は、精緻で繊細な構造物ですが、

2足歩行の宿命で結構な無理もかかっている。

 

靭帯がゆるくてちょっと組み上げが崩れたり、

逆に弓がきつく締めあげられすぎて柔軟性を失っていたり。

 

26個の骨が奇跡のように組み合わさっているのを、

いちいちいろんな方向から筋肉がつないでおり、

その締め、緩めのバランスは自律神経の具合なんかでも変わってしまうと

リフレクソロジーでは学びます。

 

「足踏みするしゃくとりむし」は、そのこまごまとした筋肉の

はじまりとおわりにいちいち揺さぶりをかけながらゆっくり進んでいきます。

揺さぶって、つなぎ目のポリッシュをしているような感じ。

 

ちょうどよく解れて自由になり、

筋肉が骨と対話しながら締め緩めをできるようになったあとに、

植物の力を借りて水平方向に滑る!

ポリッシュによって落ちたサビが、流れていくよう。

ごうごう。

 

「片足の指の先に、計6本の全身を通る経絡のおわりか始まりがありましてね…」とか

いつもご説明しますが、

その6本一気に流す!時間。

 

ちなみに、十音、手が大きいのです。

ピアノでいったら10度届くタイプのこの手も、

オイルタイムにはご一緒に恩恵をうけて大喜び。

 

むくみがとれて家路の靴のなかで足が泳ぐのも、

冷えがとれてポカポカになるのも、

この「足踏み」と「流し」があるからこその、

セラピューティック・リフレクソロジーの効果だと信じているので、

ぜひフルセッション受けていただきたいと思います。

 

もちろん、このエッセンスを25分に集約するのも

施術者の構成力だったり、技なのですけれど。

 

90分という「睡眠のひとサイクル」「コンサート一本」「講義一式」にあたる時間のセッションにおける、

十音の序破急

楽しんでいただきたいです。

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↑ 大好きなオイルタイム!その前の丁寧なゆさぶりがあってこその至福の時間。