パーツをみがく。
大人にとっても夏は、
普段のフィールドを離れて経験を積むのによい季節ではないでしょうか。
ホリスティックに、「全体」で見ていた自分を、
あえてパーツにわけ、
ひとつひとつのパーツについた錆をとったり、
磨きをかけたりして、
立秋が過ぎたころ、
パーツをもう一度一つに組み立て直し、
なめらかに動くことを確認。
シーズンスタート!という感じです。
ある指揮者のオーケストラのリハーサルを思い出しました。
全体的によいバランスである、ということには決して満足しない彼は、
プロフェッショナルの楽員をまるでパート練習のように追い込み、
フレーズをとことんポリッシュしたのちに、組み立て直し、
本番では「それ行け!」とばかりに解き放つのです。
フレーズが自分の働きを自覚したあとに
他のパートと掛け算で再構築されてできる音楽は、
すみずみまで能動的でした。
夏は自分の身体をオーケストラのように、ごまかさないで聴いてみます。
気になる不調はケアして、
しっかりと自分に問いただす時間をお勧めします。