tonenoteトオンノオト 水と動揺
日曜午後にパートを終えてから番頭の運転するシェアカーに飛び乗り、
中央道をひた走って2時間半、そこから20時間ほど信州に滞在してまたバックトゥ東京の「弾丸信州」も、
登録販売者となってから3回ぐらい決行しただろうか。
寒さが恐怖だった20代からからだがずいぶん変化して、
寒い故の澄んだ空気や、寒さの中で生きる人の叡智や、薪ストーブの炎に癒されたりするようになった。
20代からそこに来ると通っている温泉があり、
そこでさまざまな年代の女の裸を眺めながらサウナに入ると、
自分の立ち位置も示されたりするのだ。
今、まさにミドルオブミドルだなーと体形から本当に思う。
それは美しいことだなと思う。
そして、水風呂に入って、身体の境界線や熱のありかを感じる。
今回、サウナの中で自身にフルセッションをやってみたんですけれど(!)、
1回目、首から上の反射区を施術してから水風呂に入ると、趾だけが温かく、
2回目、肺までを終えて入ると、MT関節までが温かく、
3回目、全身の反射区を終えると、踵骨まで「そこに熱がある」ということを水が教えてくれる。
そして、水風呂に入ると、「動揺」ってこれだよねというのが身体で解るのです。
まだ冷たさを受け入れていない身体が、水の動きで揺らされる感じです。
まだ入ったばっかりなのに、あまりデリカシーのない方がぐんぐんと隣に水を分けて入って来た時、それ以前のいやな予感も含め、「動揺だこれは動揺だ」という動きを心身がするので面白いです。
「ウチの裏山は西岳さ」と父は言いますが、
標高2398mが裏山ってなかなかいいですね。
東京でいっぱいいっぱいになっていると山の前ではひれ伏すしかないのですが、
国土地理院の標高色分け地図のちょうど黄色の終わりぐらいのグラデーションで生きているようです。
(わたしはまだ、青や緑のところぐらいまでしか住んだことがない)