間と食卓と調子~リフレクソロジー雑司が谷十音

日々のあいま、リフレクソロジーで聴く、心とからだの調子。リフレクソロジスト山﨑絢子のブログ。

その滞り、どこからくるのか。

先日、十音Toneのあるマンションで全館の排水管掃除がありました。

集合住宅の排水管掃除は、全戸が行わないと効果がないとのことですが、最近どうも視点がホリスティックなので、集合住宅が人体的に感じられる....

 

これでDI認定リフレクの説明ができるのでは!と思い立ちました。

 

リフレクソロジー始めました、というと「足つぼマッサージね」と言われるのですが、経絡(つぼ)と反射区は実は違うものをさしています。

 

反射区は........

 

体全体の臓器の位置を、足裏(フットリフレクソロジー)、手のひら(ハンドリフレクソロジー)、耳や、顔だったりに反射(reflex)させ描きなおした図。

(通った学校ではベトナムのフェイシャルリフレクソロジーであるところのディエンチャンのコースもありました)

 

つぼは...........

 

経絡(全身の気血の流れ)における刺激ポイント。

ドーガン・インターナショナルからお借りしたこの図がわかりやすいかもしれません。

 

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この人、Mr.Meridian(Meridian Man という画像名でいただきました!)を見てわかるように、全身の経絡はつながっていて、右半身と左半身でそれぞれ一筆書きができます。

 

 

さて、ここで集合住宅の排水管掃除がでてくるのですが....

 

一般的なリフレクソロジーは、施術で反射区のみを重視することが多いようです。

「土踏まずがごりごりいってますね、お通じは問題ありませんか?」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

これは、土踏まずのところには大腸の反射区が描かれているからで、

 

つまり、集合住宅でいえば、

9階の台所の排水が滞っていると通報があった→

9階の台所の排水口を掃除しよう

 

というストーリー。

 

さて、

DI(ドーガンインターナショナル)のリフレクソロジーは、反射区と経絡を組み合わせて体調改善を考えます。

 

DIリフレクソロジストは、集合住宅のどこか1階が排水管掃除をさぼったら全館排水が滞るかもと心配します!

 

9階の台所の排水が滞っていると通報があった→

1階から9階の台所を通っている排水管の、3階ないし5階に滞りがあるのではないか→

9階台所の掃除と一緒にマンション全体の聞き取り調査(コンサルテーション)をしよう→

ついでに、同じ9階でも、お風呂の排水管の故障が台所に影響を与えているかもしれないし.......

そういえば大もとのポンプは大丈夫か!?水につまりの元が入っているんじゃ.......

 

という具合。(タイヘンですー!)

 

すると、土踏まずがごりごりいう方へ、

「ちょっと手の親指と人差し指もみせてください、お肌の状態が芳しくないところはないでしょうか?お顔もみせてくださいね、クマが濃いのですが睡眠に問題は思い当たりますか?」

 

とそれはたくさん質問し、観察結果によっては、

もしかしたら、「運動をして便秘を解消できるとよいですね」ではなくて、

「呼吸を深くできるように意識して、もう少し冷えとりを頑張ってみましょうか、冷えを解消すると寝入りがよくなるかもしれませんね」と、申し上げる、かもしれません。

 

大腸の反射区とともに、そこを通る経絡のことも考えるからです。

 

このように、

全身の流れを重視して体調について考えるので、観察と仮説ストーリー作り(見立て)があてにされます。

 

ストーリーは、クライアントに質問し、一緒に身体をスキャンするようにつくっていきます。

結果、納得していただけるので、生活習慣の改善へもモチベーションがうまれます。

 

DIリフレクソロジストにはその見立てのセンスのようなものが問われており、ケーススタディでそこを徹底的に鍛えるわけです。

 

それで、足には、全身を貫く経絡が6本通っているため、足裏をまんべんなく刺激すれば全身のポイント掃除につながるとDIリフレクは考えていて、それが、「足は全身につながっています」という言い方につながってます。

 

*****

 

東洋医学では人を解剖することが許されなかったので、「見て、触って、想像して」人体を描いていったので、もの思う心も臓器としたりと、なんだか哲学的でゆるいところもあります。

 

ご自身の微妙なToneを愛し、いったりきたりしながら元気になれたら。