間と食卓と調子~リフレクソロジー雑司が谷十音

日々のあいま、リフレクソロジーで聴く、心とからだの調子。リフレクソロジスト山﨑絢子のブログ。

わたしの中にある

 

2年前、母校で300人の学生を前に、混沌としたキャリアを鬼のように時系列に並べて、話したのでした。

それによると、わたしが良くも悪くも良くも今のようであるのに外せない転換点は、歌う自分に「身体」を発見した学生の時だったようです。

身体は喜んで出現してくれたと言うよりは、数日前のブログに書いた通り、「歌っていて息ができない」という苦しみでどろっと「見えた」という感じでした。舞台に乗ることで身体を肯定できていたはずが、日々出来が悪いと罵倒され始め、身体もびっくりしたことと思います。

 

20代前半の私が、忘れないうちに、とノートに書きなぐったのが写真。

そこから身体性というのに哲学とか舞台論とかから収集していって現在十音の存在があります。

 

 

↑ 身体と休止を扱おう、と閃いた瞬間らしい。写しているのは渡辺守章さんの本だと思う。

 

仕事やめてリフレクソロジストになると台所で宣言したあの時も、身体が素直に「身体」の感じたいところへと動いた瞬間だったと思います。

でもたびたび身体については頭でっかちになりがちですが…

 

20年ものの「身体性」って今はここではこんな風に使われているのかっていうことがとてもとても新鮮だった。「◎◎性」て付けると途端にいろいろリベラルアーツになりますね。

OurDライブ | OurDラボ、立ち上げへの思いや、 組織と「生命エネルギー」って!! などなどゆるりと語るだいたい30-40分。 | By 小笠原 和葉

 

ソマティックワークの専門用語や研究グループのことはまだ知らないけれど、こうして共有されている思いは普段から自分も「体感」していること。たぶんわたしのように、そのレベルでもやもやと苦しんだり悩んだりしている人は多いのではないかと思います。

 

ドアを開けて一歩外にでれば、身体という言葉にほとんど遭遇しないままに、かすりもしないで、しかし一所懸命生きている人たちは多い。そのほうが、多い。(いわんや「組織」をや)


例えば外仕事において医薬品を扱うにも関わらず、人間の身体とそれを結び付けて考える人は少ないように見える。胃の不調さえ、「ストレス」のせいだとは言うが身体がどういう状態かにはあまり興味がなさそうだ。または、神経系エクササイズに興味を持ち年齢の10%の長さやろうにも、例えば100歳を越しているとか。もうちょっと早くに「身体」に出会えていたらこころが楽だったけれど、もう体力がないと仰る方も組織もありそう。

「組織」って何人からを言うんだろうとふと思った。一対一も組織なのかも。

 

わたしは幸運だったのだと思う。
もっと若い時から健全に身体を扱っていれば、こんなに解り難いリフレクソロジストではなく、人もお金ももっと巡りがよかったのではなどと正直悔しく思ったり焦ったりしていたんです(!)けれど、今から始めればよいのだから、よかったし、たぶん身体は出会ったときが出会い時なんだろう。その年齢なりに身体性について考え始めたり、自分をなだめたりできたらそれが一番なのだと思う。

 

だから、このように身体に出会い身体に触れる職業についた十音が、できれば少しでも早く人間が身体を好きになってくれるように、足裏からノックしてお知らせできればよい。わたしたち人間には身体というものがありまして…と。

 

 

 

そして、この回り道の経験は、たぶん「身体ロスの多様」に対応するための課されたことだったんだろうと思うことにします。

 

もやもやもダイナミズム、っていうフレーズ、いい薬効成分でした。だんだん言葉になってきて、方向性は確認がとれたようなのに、今は企画がかたちにならなくてマックスもやもや状態だと思うので…

 

 

話しは変わって、誕生日を境に断酒しています。
今まで、量というより毎日欠かさず飲んでいたのですが、それが身体に及ぼしていた影響を思い知るというか、感じ知る毎日です。

けっこう離脱症状があるのです。夜は食欲がなく、鬱っぽくなるし、カンフル剤を得られない身体がだるい。見方を替えれば、疲労や落ち込みを全部アルコールでごまかしていたのだということかも。いくら神経系エクササイズやってもここを無視していてはダメでしたね。

 

酒が好きだとばかり思っていましたが、酒を飲まないとやってられなかったという面もありました。今は「なんで飲まなきゃだったか」のところをひとつずつ、身体に質問しています。例えば、しゅわしゅわした感触は炭酸水(に自家製あんずシロップや梅シロップ)で、リラックスは食後に温かく濃いお茶とミルクで替えがききました。
(ああ、あとはエンドルフィンロスをなんとかしたい)

 

一緒にやっている夫はさすがの安定さんで、次々に断酒のよい所を見つけてにこにこしています。わたしも、朝の身体が休まっているということは発見しました。腎臓は過活動になってあまり眠れないのですが、とりあえず、肝臓さんは休んでいるようです。

 

十音の手入れ、すすんでいます。早くみなさんにお会いできますように。もうちょっとお待ちください。