間と食卓と調子~リフレクソロジー雑司が谷十音

日々のあいま、リフレクソロジーで聴く、心とからだの調子。リフレクソロジスト山﨑絢子のブログ。

tonenoteトオンノオト ambient/sound/音景

十音でセッションする音を選ぶのに、

オヤマダアツシさんに相談したことがある。

「自分を作るCD9枚」というのをFacebookで展開されていて、

その中にイーノの空港のための音楽があったので。

 

当時、十音の開室直前、音選びに苦戦していたため、

もしMusic for Airport 的な音のリストがありましたら教えていただけませんかと。

 

「ちょっと週末まで死んでるような状況でございまして…」

という返事のち

2016年2月7日の日付がかわったばかりの時間に送ってきてくださったメールの冒頭が

第3のプレイヤーとしての十音の音を選ぶ指標になっているかと思う。

 

オーケストラ時代から、オヤマダさんに電話をするのは緊張した。

火のような方で、火の病で火の季節に亡くなってしまったなと思う。

執筆のパートナーのような音に、究極な「陰」を選んでおられたのも、

そうしないと燃え尽きちゃうからかな。

 

ある時、「雑司ヶ谷、目白あたりでいいカフェはありますか?古民家風、できればプリンが旨いところ」みたいなメッセージが突然来て(ひえー)、わたしもけっこう真剣に返信したのを覚えている。条件が厳しすぎるわ。

 

わたしは知のカテゴリー分けが不得意で、受けた影響を体系的に述べて悼む言葉を述べられないんですけれど、

オヤマダさんはシェーファーと対談したらどんな言葉を引き出しただろうなんて思ってしまった休日。 

なんだか、彼岸から音がメッセージとして来ていそうで、耳を澄ませてしまう。

 

今日はオヤマダさんが何度も言及されていた「雨と休日」で

素晴らしい音が耳に飛び込んできたので、喜んで購入しました。

朝は豪雨で、今は休日。

Dale Berning / The Horse Stories - 雨と休日オンラインショップ

芦川聡 / Still Way - 雨と休日オンラインショップ

 

 

「Music for Airports」は音楽自体が健全で、しかも抑揚がないため、
あれに類するものを見つけるのは難しいのですけれど、
同じイーノのアルバムであれば「Thursday Afternoon」がそれかもしれません。

一応、どんな音楽か、リンクをはっておきます。
約1時間、ずっとこんな感じです。

https://www.youtube.com/watch?v=TTHF2Dfw1Dg


ハロルド・バッドという人のピアノ・ソロCD「perhaps」もいいと思いますが、
こういうのは音楽の室よりも、流すときの音量が大事なんじゃないかと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=kPCaYhWDfZw


僕は「日曜日の午後に、住宅街を歩いていると、どこかの家から聞こえてくる
バイエルの練習」というイメージで、アンビエント・ミュージックは捉えています。


あとは、アルヴォ・ペルトの「アリーナへ」と「鏡の中の鏡」という2曲を
楽器の組み合わせ違いで何度が録音した、このCDも、かなりいいです。

https://www.youtube.com/watch?v=zg6amOEPa4U


アンビエントではないですが、ジャズ・ベーシストのチャーリー・ヘイデン
ジョン・テイラーというピアニストのデュオ・アルバムは、うっすらと流しておくと
かなりいいです。

https://www.youtube.com/watch?v=PvYXn05iAPY


僕もあれこれいつも探していますが、なかなかいい感じのCDに当たりません。

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オヤマダアツシ(音楽ライター)


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