間と食卓と調子~リフレクソロジー雑司が谷十音

日々のあいま、リフレクソロジーで聴く、心とからだの調子。リフレクソロジスト山﨑絢子のブログ。

2021 雨水 土脉潤起

2月20日(土)

脉は脈。土の脈が潤いどくどくいうという感じ。
 

政治として音や養生訓を語る。
音楽として政治や養生訓を語る。
養生訓として政治や音楽を語る。

まだ雑に読んでいるだけなのですが。間質がたまらない。

 

呂氏春秋」の抜粋を読んでいます。これがとてもリベラルアーツ。読んでみようと思い立ったのは、十代に剣道部で副将だったせい、かどうかはわかりませんが宰相とか、軍師とかが好きで、始皇帝の宰相だった呂不韋が編纂したものだから。いろいろなところに出て来る流行りの陰陽五行論を読んでみようかと思ったから。あとは、漢文を眺めるのが好きなので…何も入ってきてないんだけれど賢くなったような気分になるのはどういうことか。


同じような時代の「黄帝内経」などもあわせ方便としての陰陽五行論、なんでこんなに流行ったんだろうと思いますがやはり人間も自然の一部で、語られたことのしみ込み実感具合が抜群だったのでしょう。
黄帝内経が医学論文集だとすると呂氏春秋は気鋭の政治学者たちのエッセイみたいなものだろうか。

 

十音的にツボなのは、やはり「音楽」「季節」「養生」「帝王学」が分けられていないところ!

春-夏-秋-冬の四季をそれぞれ孟、仲、季の1か月ぐらいごとに分けて、その時節にあった過ごし方をしてこころを治めればいい政治ができるよ、という感じで進むのですが(すみません雑で)、特に夏の節においては音楽が力説されます。

音楽と季節が分けられていないという印象。

 

 

聖人たちの太平至治の世では、天地の気が交流して風を生じ、風は夏至冬至の節気ごとに変わった。

聖人は月ごとにその風に合わせて十二の音調をつくった。

仲冬は冬至で日が最も短いので、これに合わせて黄鐘の音をつくり、つづいて

季冬は大呂(たいりょ)

孟春は太蔟(たいそう)

仲春は夾鐘(きょうしょう)

季春は姑洗(こせん)

孟夏は仲呂(ちゅうりょ)とした。

仲夏は夏至で日が最も長いので、これに合わせて蕤賓(ずいひん)の音をつくり、つづいて

季夏は林鐘、

孟秋は夷則、

仲秋は南呂、

季秋は無射(ぶえき)、

孟冬は応鐘とした。

こうして天地の間の風の動きが正常であれば、十二の音調も安定するのである。

 

 (『呂氏春秋』町田三郎 講談社学術文庫 2005年)

 

そして、「音楽との付き合い方が悪かった国は亡びたし、音楽を愛する王がいた国は栄えたでしょ」と評してから月ごとの国政対策論に突入する。
これが月の名前を音律の名前で語っていくから面白い。(アルファベットはウィキの「十二律」に書いてあった西洋音楽でいう音名)

 

黄鐘の月(A 仲冬)には土木事業をしないで慎重にして大地の貯蔵を開かず天地の気を密封しなさい、そうしないと陽気が逃げ去る。(黄鐘は冬至の季節だということだけれど、これは土用の過ごし方でもありますね)

大呂の月(A# 季冬)には農民の心を農業一つにして徭役などに使ってはならない。

太蔟の月(B 孟春)は立春にあたって陽気がはじめて生じ、草木も萌芽するから農民に耕させ種蒔きの準備をさせ、時を失うなと指導。

夾鐘の月(C 仲春)は気候は穏やかでゆったりだから、仁徳の政治を行って刑罰を去り、軍事行動を起こして民生を害わないように。

姑洗の月(C# 季春)は道路補修、小川や溝を修理。こうした月令をよく守れば次の季節のよい気も速やかにやってくる。

仲呂の月(D 孟夏)は軍旅徭役で大衆を動員することなく、役人は巡回して農事をすすめる。この時期は草木は成長期だから、農民の心を他に移すようなことがあってはならない。

蕤賓の月(D# 仲夏)は陽気真っ盛りだから若者たちの指導を十分に配慮。政治が上手くいかないと若い草木も立ち枯れに。
林鐘の月(E 季夏)は草木繁茂するけれど立秋だから陰気も生ずる。だから大事を発動しないで陽気をいっそう保養。

夷則の月(F 孟秋)は法律や刑罰を整備し、士卒を選練し武器をととのえ、不義の徒を誅罰して遠方の国々をなつかせる。(夷をのっとるという文字にふさわしい)

南呂の月(F# 仲秋)は秋も深まり虫たちは冬ごもりの準備に入る。農民を督促して収穫に精を出させ怠けさせず、増収に心掛けさせる。

無射の月(G 季秋)は裁判を迅速に、法に従って罪を断じ手心は加えない。裁判は遅滞させない。早い結審を。(容赦なし!)

応鐘の月(G# 孟冬)は陰陽が上下に分かれて交わらず、天地の気は閉ざされて冬となる。この時は喪服の親疎や順序を考え、葬送の儀典を整える。(ウィキによれば古代中国の礼制では、親族が死去した際に遺族が着用する喪服について、親しい親しくないで5段階の質の違いがあったそうです)

 

印象としてはF#-G あたりが一番緊張感があってぎりぎりと締め付けて働け、という感じに見えるのですけれど…確かに音感としてもあっているかも。

夷則なんて、この音名と、国策論のどちらが先に生まれたのか分からない音名、月名ですね。

それにしても、高校時代の女子剣道部のあのチームは本当にあれ以外に考え付かない配置だったと思う。それか、配役されてそれらしくなっていったのか、どっちかな。
先鋒ペコ、次鋒コバシ、中堅スドウ、副将アタシ、大将チャンチャン

ペコは勢いあったし、コバシは丁寧、スドウとチャンはとにかく安定のスターだったので、副将はただつなげばいい、という感じでした。リーチがあるのでハッタリは効くが実は小手先のわたしの剣道は、時間稼ぎに役立ったのでは(と、何も考えていなかった副将)。


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植え替えたローズマリー、元気です!

今日はガジュマルを緊急入院。部屋に取り込みました。フィカスである彼は、もっと切り戻ししてやらないといけなかった…陽気を貯めさせます。

 

2月21日(日)

 

モンテヴェルディって縦で演ると正統なようで、「わたしには」つまらない、奏者の楽譜が揃って縦に揺れるようなのって。でも彼の音楽って凄く縦。おさまるべきトコにおさまるという感じで、毎回 don't you ?とか きかれている。私は、スミマセン、と答える。

そしてモンテヴェルディに絡が見える瞬間が好き。

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でも彼が生涯書いた文章って「〇〇ドゥカート、払ってくださいね」ばっかりだった気がするんだがそれは学びなおしたほうがいいのか。

 

2月22日(月)

 

昨年の11月11日に埋めた梅の種が、
今年の2月22日に芽を出した!
3つ埋めて2つ発芽でした。どうなるかな。
冷蔵庫に保管している柿の種も埋めてみます。
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https://www.instagram.com/p/CHcCXjjFKB_/?igshid=lhp7o2l58wow

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楽に草冠で薬。
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自分のすること興味すること仕える事が少しずつ合流していくのを感じます。
陰陽五行流行とその時代の音や楽の間質を私の視点で見ていくことができたらよい。
(古いに草冠で苦しかろうが)
リベラルアーツって、読み解くのにお互いにヒントとなっていることsなのでしょうから。。。

これすごいページ!でもグレゴリオ聖歌でさえ基本のきで止まっとる(そしてビールを飲んでいるという)のにここまで静寂に遡れるだろうか…(きゃあああ)
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個人的には歌が出てきた時点が気になります。今の時代のマスクで病むことと、絶対関係あると思うんですよね。
剪定の技でもある肺と魄のこと。
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https://t.co/LmKgmdF56y