咲く。
花。
柔軟剤やシャンプーの花的な香りは好まれるようなのですが、
花の精油が敬遠されることは多い。
わたしも、
すっきりした、葉や樹のオイルのほうが自分にあっていると思っていました。
今の季節、外へ一歩出たとたんに全身を包む花の香りは沈丁花。
個人的には華やぎとけだるさを両方思い起こさせる香りで、
ああ来たな、と思う。
想えばわたしの子ども時代は、
祖母の庭の花によって季節感を育てられたのだと思います。
わたしも花の精油を長いこと「不得意だ」と思い込んでいたのは、
女をとりまくいろんなものが怖かったからかもしれません。
確かによい香りの花には毒があることも多いし。
今日は如月新月です。
いつのまにやらオーバーコートの似合わない空気になってきました。
花の香りを受け容れた昨年秋あたりから、
からだの中の心もとなさが消え、
しっかりと、こんこんと温かい血が沸き出るような力強い冬を
すごしたことに気が付きました。
確かに暖冬ではありましたけれど、身体の芯があたたかく、
状況は決して楽ではなくても気持ちが安定していたと思います。
花の精油は五行で「火」の要素に属することが多いようですが、
火に属する感情として「よろこび」があります。
よろこびの欠如とか過剰とかって
イメージがしにくいところもありますが。
朝、起きて出かけられることと日課にわたしは喜んでいたのだと思います。
今日のあなたが沈丁花の香りを喜んでくださってたらいいなと思います。
もうすぐ桜の香りもするはずです。
おいやでなければ、
花の精油も最後のふくらはぎほぐしタイムに使ってみましょうかね。